芸術鑑賞会を通して、社会性、自主性・自立性、関心・意欲などが養われることから、キャリア教育にも活用することができます。




宮沢賢治とはどんな人なのか、『どんぐりと山猫』とはどんな作品なのか、事前に調べることで作品に対する興 味が深まるとともに、自ら学んだり行動したりすることで自主性や自立性を養います。
※調べ学習用に簡単なテキストもご用意しています。

みんなで一緒に観て、一緒に笑ったりドキドキしたりしましょう。感動や体験をみんなと共有することで社会性 を育みます。また、道徳心の育成にも役立ちます。

観た後に友だちと話をしたり、うちに帰って家族と話をしたりすることで、作品についてさらに深く考えること ができるようになります。創造力は体験したことを深く考えることで深化します

調べて体験して考えることは新しい興味へと発展します。関心や意欲は生き抜く力の源です。
 おかしなはがきが、ある土曜日の夕がた、一郎のうちにきました。それは、「めんどうなさいばんをするので来てほしい」という山猫からの招待状でした。  一郎ははがきを持って山へ出かけて行きました。栗の木や笛ふきの滝たちに山猫の行く先を教えてもらいながら辿り着いたのは、立派なオリーヴ色のかやの木の森にかこまれた黄金色の草地でした。そして、その草地のまん中には、せいの低いおかしな形の男が、膝を曲げて手に革鞭をもって、だまってこっちをみていたのです……。
大きな飛びだす絵本
 舞台には大きな飛びだす絵本が登場します。ページをめくるたびに新しい背景が飛びだし、一郎や山猫や馬車別当たちがいきいきと駆け回ります。

張子の技が光る登場人物たち
 登場するきのこの指揮者やりすは張子で製作されています。岩手県を拠点に活動しているコシェルドゥの作品で、この舞台の様相に見事に融合しています。

賢治の歌とともに
 宮沢賢治は童話にあわせてたくさんの挿入歌を作りました。「ポラーノの広場の歌」や「牧歌」、「青い槍の葉」などなど。そんな賢治の歌にアレンジを加えて、劇中にふんだんに盛り込みました。素朴な賢治音楽の世界をピアノの生演奏でお楽しみください。

演出 八木澤 賢
栃木県出身。劇団東演に在籍後、主宰劇団を設立し、賢治童話など30本以上の作品の演出を手掛ける。2012年、劇団なすの・那須塩原市・那須塩原市教育委員会主催『那須野の大地』演出。東京芸術座、かわせみ座、らくりん座などの学校公演や「次代を担う子どもの文化芸術体験事業(巡回公演事業)」(文化庁主催)に参加。

脚色 澤藤 桂
岩手県出身。2004年に処女作『蔵』で劇作家協会新人戯曲賞最終候補に選ばれる。2006年に『川竹の流れ流れて、あゝゴールデン浴場』でテアトロ新人戯曲賞佳作を受賞。2009年金ヶ崎町第一回町民劇場『千貫文の娘』の脚本を担当。日本演出者協会会員。

音楽 阿部 明子
山口県出身。大学で音楽教育を学ぶ。 知的障害者施設に勤務後、専門学校で音楽療法やピアノ伴奏法を学ぶ。2011年、朗読劇『楢ノ木大学士の野宿』で宮沢賢治作詞作曲の音楽をアレンジ、演奏。現在、国立音楽院ピアノ伴奏助手。川口シティオペラ合唱団所属。

衣装協力 コシェルドゥ
岩手県を拠点に活動するデザイナーユニット。岩手県内の漆や成島和紙などを素材に、漆塗りや張子などの工芸技術を取り入れた商品開発に力を注いでいる。張子独特の自由なカタチ、そして紙の軽さ、漆の耐水性や丈夫さを研究し、これまでにない自由な発想のバッグやアクセサリーを製作している。